理想的な解より、最適解を出す事が圧倒的に難しい

「儀間が出してくれた案は確かに理想型に近いかもしれないけど、直ぐに実施するには今よりもっとアレルギー反応が組織内で起こる可能性がある。」

 

あるプロジェクトで尊敬する先輩からこんな事を言われた。

今の組織で問題視してる事があったので、それを変える為にある方々の力を借りたプロジェクトをひっそりとやっていた。

 

まずは目指すべき理想像と課題の仮説を考え、Salesforceなどを使って現状の実態と仮説の根拠となる数字を洗い出し、それを資料にまとめてプレゼンした。

準備もそれなりにしてたし仮説も外れてなかったので、正直かなり自信があった。

 

だけど、先輩の反応は好ましくなかった。

理由は、組織は人で回っていて様々な関係性と現状の概念がある中で、

今とかけ離れた理想論は無謀であり、絵に書いた餅でしかなかったから。

 

 

正直言うと「マジかよ。理想を追いかけてナンボやろ。。。」って思った。笑

 

 

まあ諦めが悪いタチなので、ここで終わる訳が無い。笑

まずは先輩と一緒に理想案を組織に合わせて因数分解していった。

 

-何が変える事が難しくて、何なら変えれるか。

-変える為に見るべき項目と必要な数字。

-誰にどの順序で話せば変えれるか。

-変える時に障害となるもの、反論に対する回答。

 

細かくすり合わせた最終案はある程度の納得感のあるアウトプットになって、

提案の結果、良い結果を得られた。

(休日でも時間を割いてくれた先輩には本当感謝してます。ありがとうございます。)

 

 

正直、最終案は理想からするとかなり物足りない。

先輩もそれは百も承知。だけど、やっぱり今の組織への最適解は最終案だと思う。

 

 

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「理想と現状を比べた際にどれから手を付けていいか分からない」「これはウチだけじゃ解決できない」「社長や経営陣が判断する事だ」「今取り組むべき事じゃない」とか

理想案は提案した結果、結局前に進まない可能性が圧倒的に高かった。

 

だけど今回のプロジェクトは、

「今より前に進めて実際に運用に乗せる事」が目標だったから若干物足りないではあったけど、最終案が最適解だった。

 

理想案を出す事は全然苦じゃなかったし、楽にイメージを出す事ができた。

だけど最適解である最終案を出すには、本当に苦労した。大変だったぜ。笑

 

 

俺もそうだし、SNS上やその他の表舞台を見てもそうだけど、

こうすべき論で理想を語って実行を考えず提案する人は沢山いる。

 

トップダウンでこれをすべきとか色々あると思うけど、

その案は本当に実運用に落とした際に上手くいき、欲しい結果が得られるものがどれだけあるか。

 

理想と実態を踏まえた上で、最適解を出せる実力者は本当に一握り。

最適解を出す為の実力を身につければ、俺は本当価値がある人になれる。

(まじね今の俺だと無理。訓練を積まないと絶対にできない。)

 

理想的な解と最適解は違うし、難易度は圧倒的な差がある。

最適解を見極め、物事を前に進める事の方が圧倒的に難しい。

 

不格好ではあるけれども、今回はその一旦を実行、実感できたよかった。