時代も社会も変えられる

今日はこの会社に来てから一番の歴史的な一日だった。

 

日本の商慣習の一つである押印文化。

その押印文化は、昨今のコロナの影響で「ハンコ出社」と言う言葉と共に改善の声が上がり、そこに白羽の矢がたったのがクラウド型の電子契約。

 

 

ただクラウド型の電子契約は、

電子署名法」と言う20年以上前に作られた法律に準拠しておらず、企業や業界によっては導入を躊躇する企業もあった。

まあそもそもクラウドという言葉が当時なかったので仕方ない。

クラウド型の電子契約は、電子署名法が示す推定効には当たらないが法律上は問題ないと見解は示されていたが、その辺はこの記事をどうぞ)

 

 

コロナの影響で社会が急速に形を変える中で、押印文化もその対象になった。

シェア数が多く、法律の専門家と言う立ち位置もあり、内閣府規制改革推進会議にうちの事業責任者達が出席を求められ、クラウド型の電子契約の重要性を複数回に渡って提言した。

 

 

結果、クラウド型の電子契約も、電子署名法の推定効を得られるという見解が総務省法務省経済産業省の3省連名で発表された。

法務省:電子署名法に基づく特定認証業務の認定について

 

文字通り国を変え、商慣習を変えた。

 

国のお墨付きを得たクラウド型の電子契約はこれからより市民権を得る事は間違いない。

(もちろん、押印文化を無くしたいと言う訳ではない。あくまで選択肢として電子契約も法律的に認めて、企業や個人が自由に契約方式を選べる世界がベターであると考えている。)

 

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その歴史的な瞬間に中の人として関われたのは大きい。

 

昼夜上の人たちが各省とのやり取りしている姿、

コロナ渦の中で増加する企業からの切実な声、

社会・サービスの流れの変化により毎月の様に変遷する組織、

毎日の様に自分たちが関わるニュースが日経で記事になる瞬間を間のあたりにして、

 

「これが時代が変わる瞬間か」と実感できた。

 

圧倒的な国内シェア数、法律の専門家という立ち位置を築いた会社の先輩達が時代を変えた。

残念ながら、俺がいてもいなくてもその結果は変わらなかった。

 

 

だけど知っているか知らないかは全然違う。

中心メンバーとしてこの瞬間は迎えられなかったが、俺は運がいい。

 

 

いずれ必ずこの会社で、今日この瞬間に立ち会ったメンバーが新しい時代を作っていく。

ってそんな気がする。

 

俺も必ず。

今日の日を忘れず、

この会社で目の前のチャンスに全力を尽くしながら、今は一つ一つ実力を付けたい。

 

 

うん、時代も社会も変えられる。