プロトタイプは紙でいいから素早く作るべし。作ってやってみるまではほとんど何もわからない。

9月21日、22日に第三回始動に参加してきました。

今回のテーマは、「多様性の中で課題を解決する」というもの。

 

この二日間の講師は以下の方々でした。

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今回の講義も大分内容の濃ゆい回でした。というか、僕に取っては毎回、毎回学びが多くて楽しい。

(自分のレベルが追いついていないから苦しいでもあるんだけど。笑)

 

今回は、主にどうやって事業を作り上げるのか。その為にどんな方法が適切なのかみたいな話でした。

 

一日目と二日目の講義の中で学んだことを少しばかり紹介。

 

講師の方々が言ってた話で共通していたのは、

 

1.あなたの事業が誰のどんな課題を解決しているかが重要。そして、その課題を解決するようなプロトタイプは紙でいいからとっとと作りましょう。

2.ビジネスモデルは、誰のポケットからあなたのポケットにどうやってお金を移動するのか?ということを明確にするだけでいい。

 

ということでした。一つずつ解説。

 

1.あなたの事業が誰のどんな課題を解決しているかが重要。そして、その課題を解決するようなプロトタイプは紙でいいからとっとと作りましょう。

 

もう正直、聞き飽きたフレーズなのですが、「誰のどんな課題を解決しているのか?を明確にしていないと自分たちの技術を押し付けるだけの自己満プロダクトになってしまいます。ので、まずは課題(PainやProblemとも言う)を明確にすることが全ての始まり」とのこと。

 

当たり前っちゃ当たり前なんだけど、これができていない事業プランが本当に多すぎる。と投資家の浅田さんが強調して言っていました。

 

浅田さん曰く、課題(Problem or Pain)の定義づけに必要なことは3つ。

1.Who?誰の問題?

2.What?どんな問題?

3.How Big?どのぐらい大きな問題?

 

その後、課題が明確化したら、チームで議論し、適切な解決策(Solution)を出し、すぐにMVP(Minimum Viable Product)一番小さいプロトタイプを作って試してみる。

 

一番小さいプロトタイプとは、課題解決の為に必要な最低限の機能を備えたもの。

 

少しわかりにくいかもしれないので、図で説明。

 

馬よりも速く目的地につける新しい移動手段が欲しい!という課題があった時に、

 

図のように、新しい移動手段を作る為にいきなりタイヤや枠組みやボディなど作らないと行けず、完成までに長時間必要な車のような完成形をいきなり作るのではなく、最初はスケボーでもいいから走るものを作り、それが上手くいけば徐々に大きく形を変えたりして、車にたどり着こうとのことでした。

(ボディやタイヤはそれ単体で人が移動することができないので、実験ができない。なので、新しい移動手段を試すという最低限実験ができるものを作る。)

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つまり、いきなり完成形は絶対作れないし、完成形を作ろうとして大量の時間を割くよりも小さなもので実験しよう。とのことでした。

 

2.ビジネスモデルは、誰のポケットからあなたのポケットにどうやってお金を移動するのか?ということを明確にするだけでいい。

 

これは家庭用ゲームとスマホゲームの例を出して説明してくれました。

スマホゲームがヒットし、家庭用ゲームが売れなくなったという話がよく出てきますが、実はゲーム市場全体のパイはそこまで変わっていない。

 

どうゆうことかと言うと、

消費者が、DSやプレステなどのハードに払っていたお金を、スマホのゲームのアイテム課金などに使うようになっただけ。つまり、家庭用ゲームという財布に今まで流れていたお金が、スマホゲームという財布に流れただけ。

 

よく起業家の人たち(もしくは起業家を目指す人たち)は、自己陶酔状態に陥っているので、自分たちは今までにない市場を作っているんです!といいがちですが、その可能性はほとんどなく、あくまで財布の移動が行われているだけ。

 

自分たちの商品が活気的に見えたとしても、それで新しい市場ができることはほとんどなくて、絶対に元々の市場がある。自分たちのお客さんが今までどこにお金を使っていて、その人たちにとって、どんなメリットを既存の商品よりも出すのか。を突き詰めて考えることが、結果として良いビジネスモデルになるとのこと。

 

 こんな感じのことを講義の中では学びました。

 

そのあとf実際にある課題に対して、プロトタイプを作り、ビジネスモデルを設計するワークをグループでやりました。

 

各グループに1人の男性のペルソナを渡され、その人の日常の行動などから課題を発見し、それを解決する為のプロトタイプを作ることをやりました。

 

細かい部分は割愛しますが、「友達と旅行するけど金銭のトラブルに陥りがち」という男性に対して、僕らが作ったものがこの「One財布」というもの。

One財布

 

僕らのアウトプットはともかく、

このグループワークで僕が凄く驚いたのが、課題発見、プロダクト設計、プロトタイプ作成までがこのアプリを使うと1時間半ぐらいで出来てしまったこと。

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作ってみて初めてわかることや、議論がより具体的かつ有益なものに出来たので、紙でもいいから、まずは作ってみることが大切だと感じました。

(本当にこのProttはおすすめです。使いたいけどやり方わからない人は今度一緒にやりましょう!)

 

今回の始動で学んだ一番大きなことは、

プロトタイプをささっと作る方法とそれを繰り返すことで事業プランは、より実現性が上がっていくんだいうことを実感値として持てたことでした。

 

もちろん講義も凄く為になったんだけど、結局やってみるまでは何もわからない。

だからまずは一番簡単なものから作って一杯失敗や意見をもらって、どんどん早く改善していこうと思った。

 

僕らのプロジェクトにも今回学んだことを反映させていこう。