僕はヘルスケア/ヘルステックの分野で起業することにしました。

最近結構辛い経験をしました。

 

2月23日はMakers Universityのプロジェクトワークの最終発表と自分の事業プランの発表をマーソの西野さんという起業家にやる機会がありました。

 

その日に向けて2週間準備をしてきて、僕の尊敬している起業家でもある西野さんから出資を受けてやるぜ!という気概で望んでました。

発表は午前10時からで、僕はその為にチームのメンバーと最後の打ち合わせを行なっている時に母から急に電話がありました。

 

 

正直いつもの大したことない話かなとか思って取らないでおこうかと思ったのですが、よく考えるとこの時間、母は仕事しているから何か大事な話かもと考え電話を取りました。

 

 

「おじいちゃんが心筋梗塞で倒れた。

1回心臓が止まってまた戻ったけど、これから緊急手術で助かるかは分からない。

 

私もこれから病院に向かう。」

 

と泣きながら言われました。

 

頭が真っ白になって何を言っているのか理解するのに時間が掛かりました。

でも電話の向こうにいる母があまりにも動揺していたので、

とりあえず母に落ち着いて運転をするように促して電話を切りました。

 

僕は目の前のピッチをどうしてもやり切りたかったので、動揺しながらもチームメンバーには一言もこのことを話さずにピッチを行い、何とか4/6にマーソ本社で社員やその他の人の前で再度ピッチをする機会を頂くことができました。

(ちなみに心の中では、「ここで最大限のピッチを出来たらどんな困難でも乗り越えれる。大丈夫、出来る。絶対出来る」みたいなことをめっちゃ呟いてた。)

 

その後は速攻で飛行機のチケットを取り、成田空港へ。

成田空港へ向かう途中の成田エクスプレスの中は本当に苦しかった。。。

 

「何ですぐに俺は駆けつけることが出来ないんだろう」

「何で駆けつけても何も力になれないんだろう」

「沖縄までこれから6時間もかかるとか嫌だ。ワープしたい」

 

とかそんなことばっかり考えて、飛行機に乗って沖縄へ。

いつもは熟睡する飛行機でも最悪のことばっかり考えていました。

(最近、自分は感情が無いと思っていたからこの時に出てきた涙で感情があることを実感できた話はまた後日。笑)

 

沖縄についてすぐの電話で、手術中に5回心臓が止まったがおじいちゃんの手術は無事成功し、一命を取り止めたことを聞きました。

 

その日から沖縄にいた5日間は毎日おじいちゃんの病院へ。

 

病院のベットでたくさんのチューブに繋がれ、意識を取り戻さないおじいちゃんの姿を見るのは結構辛かった。

そのおじいちゃんにおばあちゃんが話しかけているのを見て涙を堪えるのは本当大変だった。

 

でも何とか沖縄最終日には、

意識を取り戻したおじいちゃんと会話することが出来て、先週おじいちゃんは退院することも出来た。

 

この時の経験は本当に苦しくて、

正直、この不安と後悔で溢れる気持ちを二度と味わいたくないし、無力な自分を嫌という程実感するのを繰り返したくないです。

 

だから僕は、

心筋梗塞を予想し、未然に防ぎ、健康状態を保つサービスやデバイス」を作ろうと思います。

 

日本の三大死因の1つである心臓系疾患の大きな割合を占める心筋梗塞を予想できるのは大きな意義があるし、何より僕はこんな経験を二度としたくないし、おじいちゃんとおばあちゃんには健康で楽しい日々を1日でも長く過ごして欲しい。

 

元々西野さんへのピッチで提案していたのは、

「トイレに設置した尿チェッカーから毎日ビタミンとミネラルのデータを取得し健康状態を見える化。週に一回その人に合わせたサプリメントやトクホが自宅に届き、健康を保てる。」

というサービスでした。

(技術的には実現可能。オリジナル性と面白みに欠けるけど。)

 

その健康の見える化を、心筋梗塞を未然に防ぎ、長期間の健康を実現するという目的に変え、新しくサービスやデバイスを作ります。

 

今サービスを考える上での大きな課題を2つ克服しないとはいけない。

①何のデータをリアルタイムで取るのか?その時のデバイスは?

→血液などのコレステロール値を毎日取得したり、血圧や心電図を毎日取れば予想は出来る。ただし、心筋梗塞の前段階である狭心症まで予想できるかは微妙。2週間前に早稲田の研究室に行った時にシール状の汗から疾患を予想するようなデバイスは割と好きだった。

 

②データを取って未然に防ぐためにどうやって、使ってくれる人に行動をしてもらえるか?言い換えると健康維持の行動をすることはどんなインセンティブになるのか?

→この前ツイッターとかで取ったアンケートや医者の友達と話してて分かったことは、人は健康には投資をしないし、継続して健康の為に行動が出来ない。

 

とまあ色々考えることはあるんだけど、僕はとりあえずこれをやることにしました。

 

僕が今考えている理想は、

「がん/脳卒中/心臓病の三大死因になる人がそもそもいなくて、寿命が1番の死因でありほとんどの人が健康に楽しく100年間を過ごす」

です。

 

これが実現すれば、

人類にだいぶ貢献でき、僕が目指している世界的企業を沖縄から出すというビジョンもクリアできます。

 

運が良いことに、この事業を起業として形にすると決めてから、Makersなどのお陰で上手く形になろうと回り初めています。

 

これからDMM.makeの設立者である小笠原さん、人間ドッグのデータを国内で一番多く持ちゲノム関連など様なベンチャーに投資しているマーソの西野さんがメンターになってくれます。

(これは確実。)

 

そして6月からはDMM.makeと科学技術集団のリバネスがやっている町工場とベンチャーを繋ぐコワーキングスペースなども使わせて貰えそうで、プロトタイプから量産化まで出来るかもです。

(最初は沖縄でプロトタイプでユーザーテストをする予定)

 

大変幸運なことに出資の声をかけてくれる方も何名か。

あと、6月には法人登記します。

(沖縄に本社置いて、東京に支社の予定。僕は4月から名桜に通うから月の半分は東京で半分は沖縄とかになるかも。。。)

 

ただ、

4月から僕と沖縄or東京で一緒にやってくれるメンバーがまだ見つかってませんw

 

なのでこの記事は僕の決意表明と誰か一緒にやってくれる仲間を探す為に書いてます。

もし良かったら僕と一緒にこの事業を形にしませんか?

(興味ある人はお話を聞いてくれるだけでも、横から応援しれくれるだけでも死ぬほど喜びます。笑)

 

ということで僕は、ヘルスケア/ヘルステックの分野で起業することにしました。