「今月出費が多いから赤字かも。。。」
そんな話が共同創業者の大宜味との会話で出たのは、2週間前。
ところが僕らの決まっている売上が出るのは来月の話で直近の売上はゼロ。
もちろん仕事自体は朝から夜中までやっているし、売上を出すようにしているけれどもまあ中々売上が出ない。
その時の僕らは「短時間で利益の出る仕事」が大切に見えて、机作りをやることにしました。
メルカリなどに机を投稿して、注文が入れば作るというシンプルな仕事。
作業時間の割には利益率が高かったりするので、僕らは注文が入る度に「今月も生きのびれる!!」と舞い上がって居ました。
だけど、それが大きな失敗だと気づいたのはこんな机を11個作ってから。
(もう少し早く気づけよ!!って突っ込みは受け付けてます。笑)
やって見て気づいた事は費用対効果が全く合わない。
良く会社の資源にはヒト、モノ、カネ、情報がある!それを上手く回してなんちゃらだ!みたいなことが言われます。
だけど、創業期の会社ってこの4つ全部がない。
というか大事な資源はたった1つしかない。
「時間」です。
僕らの机づくりは唯一持っている時間という資源を全く活かせて居ない仕事でした。
大切な時間を短期的な利益のための机づくりに使った事で失ったものは二つ。
①僕ら創業者がヘルスケア事業を創るための時間とスキル
(机づくりは終わった後にスキルとして何も残らない。だったらその時間を新しい事業を創ることにコミットした方が次に繋がるスキルが残った。)
②ヘルスケア企業と歌いながら机を作るという事で失う周りの方々からの信頼。
(目先の利益に惑わされて机作っているヘルスケアのIT企業と誰が一緒に仕事をしたいんだってお話。)
机が作れるスキルが身について、10万ちょっとの売上が出たら、自分たちの創りたい世界を創れるのか?
答えはNO。
僕らは
「自分の身体の状態を定期的にチェックし病気になる前に防ぎ、2世紀生きる人が当たり前の社会を創る」
その為に起業したのであって、机職人になる為じゃない。
今回、自分たちの事業とは全くもって関係なく、繋がりもしない事業を展開した事は大きな失敗だった。
これによって創業期の僕らが唯一持っている資源である時間というモノを失い、更にヘルスケア企業とうたいながら【机を作っている会社】と周りの方々に認知されてしまった事は本当に大失敗だった。
今回の失敗を肝に据え、僕らはもう同じ失敗は繰り返さない。
必ずヘルスケアに繋がる事業をやるし、ヘルスケア(自分たちのビジョン)に繋がらない事は一切やらない。
そんな事を大失敗から学びました。